《闇使・番外編 ~オムニバス・ドラマ~》
本日、2月12日、
春の物語02
「幽玄の蕾、灯る闇」を公開いたしました!
世は、妖との争いもなくなって久しかった。
術師としての力はどんどん衰退していく一方で、
術師の家に生まれた海棠(かいどう)の姉、霞(かすみ)が、
一人の少女をその身に宿す。
先を読む力を持つ妖には、「見えた」。
その少女がいずれ、大いなる運命の輪に飲み込まれていくのが。
それは避けられない。
けれど、だからこそ、いま、全力で"愛"を与えよう――
***
優秀な術師を両親に持つ青年、海棠。特に力を持たなかったとはいえ、
実は本編にも大きく関わる特別な運命を背負うことになりましたが、
山口様の海棠は、聞いているほうもちょっと心配になってしまいそうな
絶妙なヘタレ加減と、思わず微笑んでしまう愛嬌と魅力のある青年でした。
山口様、ありがとうございました!
ただ運命を「読む」ことしかできず、己の運命に迷い悩む妖、奈知。
きりりとした青年を思わせながらも、我がままでどこか子どもっぽく
人間味溢れる雰囲気と、その内に秘めた妖としての覚悟、
そして海棠にだけ垣間見せた本心との、柔らかなギャップが素敵でした。
上条様ありがとうございました!
霞は、全く力を持たない、ただの女性。けれど「ただの」女性ではないことを、
コトイチ様が生き生きと、まさに肝っ玉に表現してくださいました。
妖でも、強い術師でもない、あくまでも「ごく普通」の存在でありながら、
長く生きるだけの妖怪には決して敵わない、母親としての煌きを感じました。
コトイチ様、ありがとうございました!
いつも柔らかい微笑みを浮かべて、穏やかで控えめで可憐な美咲。
実は、誰よりも誰よりも、揺るぎのない「強さ」を持つ女性として
透明感のあるお芝居で、清楚に、軽やかに演じてくださいました。
霞とは違う雰囲気の「強き母」としての思いを感じました。
ぴいも様ありがとうございました!
***
■幽玄の蕾、灯る闇■
-大いなる運命を背負った姉弟-
春の花守に仕える 小さく静かな集落
力ある両親から生まれた姉弟
彼ら自身には大いなる力は宿らなかった
ヒトと妖との争いより数十年、世は平穏そのものだった
術師としての能力は不要となり、やがて衰退を始めていく
力ある術師もごくわずか、高名な術師は既に老いた
力持たずとも逞しい母、実の親であれと己に決めた女。
守るために戦うことを決意した、二人の父親―――
今は目に見えず、存在を感じられずとも。
たくさんの強い愛に包まれ、飛び込むのだ。
更に大きな、運命の輪へと。
*出演キャスト*(敬称略)
海棠(カイドウ): 山口和将
奈知(ナチ): 上条巧
霞(カスミ): コトイチ
美咲(ミサキ): ぴいも