《闇使・番外編 ~オムニバス・ドラマ~》
闇01の物語 『常しえの色、褪せぬ闇』 を公開いたしました!
ただ長いときを過ごすだけの存在だった妖、宵闇(よいやみ)。
その元に現れたのは、一人の少女術師の楪(ゆずりは)。
意味もなく、時の流れをたゆたうだけだった自分に、
鮮烈な光をもってその「意味」を与えたもうたのは
たった一人の、ただ一人の存在。
一見、傲慢で図々しく、勝気な楪。ひとつ間違えれば、その言葉を聞く
全ての相手に喧嘩を売っているように受け取られかねません。
しかし、そこを絶妙な加減で、凛とした芯の強さ、相手を惹き付ける眼差し、
楪という人の不思議な、かつ鮮やかな魅力を、見事に表現してくださいました。
沙鳥様、ありがとうございました!
自分自身も確かな力の持ち主でありながら、
たった一人の少女の魂の輝きを信じ、己の全てを捧げた宵闇。
落ち着いた知性を感じる声音と口調、穏やかな態度は長い年月を感じさせ、
クセの強い楪の、唯一のパートナーとして本当に相応しく感じられる宵闇でした。
文弥様ありがとうございました!
妖としてのプライドか性格か、ことあるごとに噛み付いていた彼女ですが、
時に激しく、時に意地っ張りに、時に可愛らしく演じてくださり、
喧嘩腰としか思えないキャラに、不思議と憎めない愛嬌を感じました。
その動きも見えるようで、楽しく効果音を入れさせていただきました。
黒守様、ありがとうございました!
水月が「動」ならば銀月は「静」。いつもどこか控えめで
線が細く大人しやかで水月たちに押されがちに見える彼でしたが、
成海様の繊細な声音と、お茶目さも含んだお芝居によって、それだけではない、
ひと癖もふた癖もありそうな、「妖」らしい青年に仕上がりました。
成海様ありがとうございました!
次回の更新は、冬の物語の公開です。
■常しえの色、褪せぬ闇■
-ヒトを愛し闇を捨てた妖-
そこはヒトの息づく場から離れた、ヒトならざるものの世界
ぼんやりとしたまどろみの中ではっきりと色を示す存在
長い移ろいの中で目にしていたはずのもの
確かにそこにあると知っていたはずのもの
見ていたはずで本当は見ていなかったもの
知っていたはずで本当は知らなかったもの
まさに今を生きる眩しいその魂の輝き
まるで貫かれるかのように鮮やかな痕跡―――
滞る流れの中でただ存在するだけの意味
芯から揺さぶられ、ようやく本当の意味で目を覚ますことができた。
それは、これまでの永き時間すら比較にならないほどの凝縮された「生」。
*出演キャスト*(敬称略)
楪(ユズリハ): 沙鳥
宵闇(ヨイヤミ): 文弥
水月(ミナヅキ) : 黒守九十九
銀月(ギンゲツ) : 成海修司