《闇使・番外編 ~オムニバス・ドラマ~》
冬01の物語 『奏で歌の積もる闇』 を公開いたしました!
風花(かざはな)は、雪に閉ざされた冬の里の若き術師。
彼には、なにを置いても守りたい大切な妹、深雪(みゆき)がいた。
力が必要だった。
力がなければ、小さな約束ひとつ守ることすらできないと知っていた。
だからどうしても力が必要だった。
それが、どんな力でも。
風花は唯一、自分の里を裏切る存在ということもありとても繊細な役柄でした。
語り、思い、そして裏切りへと続く流れを切なく、熱く、表現してくださり、
淡々としているからこその、心の叫びが聞こえてくるようでした。
妹との会話の中でも穏やかな表面と、そして静謐な内面が感じられました。
冬沙様、ありがとうございました!
その風花が何よりも守りたかった存在である妹、深雪。
愛らしく、お兄ちゃんが大好きで、どこまでも無垢で純真な存在。
そんな彼女を、とても自然な可愛らしさと澄んだ透明感で演じてくださいました。
雪景色の中に咲いた一輪の小さな花のような清楚な少女を、
琥遥様ありがとうございました!
数千年のときを経る、現存する妖怪の中で最高位の姫夜羅。
声音も口調も存在感も、ほかの妖たちとは別格である必要がありました。
それらを説明するまでもなく見事に汲み取って演じてくださいました。
不気味な存在感がありながらもどこか優雅でしっとりと女性らしい大妖怪を、
宮口様ありがとうございました!
次回の更新は、来年です。
■奏で歌の積もる闇■
-雪解けを待つ長い冬に生きた兄妹-
すべての色をなくした、ただひたすらに静かな音のない里
どこまでも、深い雪に閉ざされた空間
進むべき道も光差す先も見えない不安
頼るべきモノは周りの大人ではなく、自らの力しかなかった
静かに、だが確実に内に燃える思い
そこに降り立つ、美しくもおぞましい、絶対的な力
病弱な妹を救うための力は、誠実な方法では手に入らなかった
ならば。ならば、自分のとるべき道は―――
一年のうち長い時を、雪によって閉ざされる冬の里
特に秀でたわけでもなく、ごく当たり前の力しか持たない少年術師
その少年の声を聞き届けたのは、一人の妖怪だった。
*出演キャスト*(敬称略)
風花(カザハナ): 冬沙悠
深雪(ミユキ): 琥遥ひより
姫夜羅(キヨラ): 宮口夕樹