《闇使・番外編 ~オムニバス・ドラマ~》
~歴史のような、これまでの企画の流れ~
・2009年
ご依頼にて「暁の世に燃ゆる闇」公開
(おやすみ期間/文章のみ更新)
・2012年
お一人キャスト様募集で「散りゆく香り映る闇」公開
(おやすみ期間)
・2013年
→春に二度目のキャスト様募集
(採用枠を4増設)
「オムニバス・CM」を公開
→夏に三度目のキャスト様募集
(採用枠を6増設、2名様ご依頼(シナリオ2本を、急遽作成)
「暁の波 架ける闇」
「片割れ月の消ゆる闇」
「常しえの色、褪せぬ闇」
「奏で歌の積もる闇」
を公開
・2014年
「常しえの朝、明ける闇」
「幽玄の蕾、灯る闇」
→2月12日=企画完了
…と、このように(お休み期間もありますが)
5年近くもの間、この企画を続けてこられたのは、
ひとえに、ご協力くださいました皆さまのおかげです。
仮CMも含めば、9本ものオムニバスドラマを
公開させていただくことが出来ました。
改めまして、本当にありがとうございます!!
当企画「闇使」は、
今回の春の季節02のドラマ公開をもって、
一旦、『企画完了』とさせていただきます。
これまで長い間、本当に本当にありがとうございました!!
――――――――――――――――――――――――
この闇使には「オムニバス」「本編」とが存在しており、
世界に息づくキャラクターたちはまだ
これからいくつもの物語を紡いでいけると思っております。
またシナリオが溜まり、
彼らの新しい仲間、新しい物語を
綴ることが可能になりましたら、お知らせしたいと思います。
本当に、ありがとうございました!
2014年2月12日 Crystal+(ヤマトアキ)
《闇使・番外編 ~オムニバス・ドラマ~》
本日、2月12日、
春の物語02
「幽玄の蕾、灯る闇」を公開いたしました!
世は、妖との争いもなくなって久しかった。
術師としての力はどんどん衰退していく一方で、
術師の家に生まれた海棠(かいどう)の姉、霞(かすみ)が、
一人の少女をその身に宿す。
先を読む力を持つ妖には、「見えた」。
その少女がいずれ、大いなる運命の輪に飲み込まれていくのが。
それは避けられない。
けれど、だからこそ、いま、全力で"愛"を与えよう――
***
優秀な術師を両親に持つ青年、海棠。特に力を持たなかったとはいえ、
実は本編にも大きく関わる特別な運命を背負うことになりましたが、
山口様の海棠は、聞いているほうもちょっと心配になってしまいそうな
絶妙なヘタレ加減と、思わず微笑んでしまう愛嬌と魅力のある青年でした。
山口様、ありがとうございました!
ただ運命を「読む」ことしかできず、己の運命に迷い悩む妖、奈知。
きりりとした青年を思わせながらも、我がままでどこか子どもっぽく
人間味溢れる雰囲気と、その内に秘めた妖としての覚悟、
そして海棠にだけ垣間見せた本心との、柔らかなギャップが素敵でした。
上条様ありがとうございました!
霞は、全く力を持たない、ただの女性。けれど「ただの」女性ではないことを、
コトイチ様が生き生きと、まさに肝っ玉に表現してくださいました。
妖でも、強い術師でもない、あくまでも「ごく普通」の存在でありながら、
長く生きるだけの妖怪には決して敵わない、母親としての煌きを感じました。
コトイチ様、ありがとうございました!
いつも柔らかい微笑みを浮かべて、穏やかで控えめで可憐な美咲。
実は、誰よりも誰よりも、揺るぎのない「強さ」を持つ女性として
透明感のあるお芝居で、清楚に、軽やかに演じてくださいました。
霞とは違う雰囲気の「強き母」としての思いを感じました。
ぴいも様ありがとうございました!
***
■幽玄の蕾、灯る闇■
-大いなる運命を背負った姉弟-
春の花守に仕える 小さく静かな集落
力ある両親から生まれた姉弟
彼ら自身には大いなる力は宿らなかった
ヒトと妖との争いより数十年、世は平穏そのものだった
術師としての能力は不要となり、やがて衰退を始めていく
力ある術師もごくわずか、高名な術師は既に老いた
力持たずとも逞しい母、実の親であれと己に決めた女。
守るために戦うことを決意した、二人の父親―――
今は目に見えず、存在を感じられずとも。
たくさんの強い愛に包まれ、飛び込むのだ。
更に大きな、運命の輪へと。
*出演キャスト*(敬称略)
海棠(カイドウ): 山口和将
奈知(ナチ): 上条巧
霞(カスミ): コトイチ
美咲(ミサキ): ぴいも
《闇使・番外編 ~オムニバス・ドラマ~》
本日、1月20日、
闇の物語その2
「常しえの朝、明ける闇」を公開いたしました!
常磐木(ときわぎ)と清水(きよみず)は、
来るべき大きな戦の備えのため、上からの反対を押し切り、
妖たちの協力を得ようと考えた。
人と妖。
異質な存在同士にもかかわらず、互いに存在する心。
心を持ってすれば、互いの気持ちは伝わる。
けれど……
***
穏やかな風貌、静かな眼差し、揺るがない視線。
その内には誰にも曲げられない強い芯のある人間という、
癖のないところがクセという青年、常磐木を、
優しく暖かく、そして真っ直ぐ凛としたイメージで演じてくださいました。
宇多川様、ありがとうございました!
歳若い少女のような風貌と声音にもかかわらず、
底知れぬ迫力、長きを生きた証であるオーラをかもし出す妖怪、黄砂。
淡々としているような緩やかな感情を、見事にその可愛らしいお声のままで、
時に愛らしく、時にぞくっとするほど恐ろしく演じてくださいました。
悠木様、ありがとうございました!
ずば抜けた力を持つわけではないけれど、
常磐木が術師としても友人としても、誰よりも信頼する青年、清水。
友を守るため、いつも己に何かを課しているような鋭さと、気概、
大人としての精神力、そして思いやる気持ちを感じられる青年でした。
浅沼様、ありがとうございました!
妖として年月を経たゆえの性格と、元々の武家の女としての性格とを、
バランスよく、小気味良く、絶妙のリズムとテンポで表現してくださいました。
黄砂という人間離れした妖の元につきながらも、実に人間らしい感情と表現で、
素直になれない態度が、かえって愛おしく感じられるようでした。
小日向様、ありがとうございました!
***
次回の更新は、来月です。
■常しえの朝、明ける闇■
-力よりも己の心を-
そこはヒトの息づく場から離れた、ヒトならざるものの世界
迫り来るは、かつてない強大な存在
確実にぶつかり合い争いになる運命
すべての者に、守りたい何かがある
失わないためには戦うしかない
その先の未来を確約できぬ、想像を絶する戦
巻き込むことは、最悪の結果をも招く
それでも尚、差し出した手を、どうか―――
すべての四季の里で、力が求められていた。
人間の力だけでは足りないことはわかっていた。
差し出した手をとってくれた相手を、それでも……。
*出演キャスト*(敬称略)
常磐木(トキワギ): 宇多川兼
黄砂(キサ): 悠木リリカ
清水(キヨミズ): 浅沼諒空
お蝶(チョウ): 小日向さくら
《闇使・番外編 ~オムニバス・ドラマ~》
冬01の物語 『奏で歌の積もる闇』 を公開いたしました!
風花(かざはな)は、雪に閉ざされた冬の里の若き術師。
彼には、なにを置いても守りたい大切な妹、深雪(みゆき)がいた。
力が必要だった。
力がなければ、小さな約束ひとつ守ることすらできないと知っていた。
だからどうしても力が必要だった。
それが、どんな力でも。
風花は唯一、自分の里を裏切る存在ということもありとても繊細な役柄でした。
語り、思い、そして裏切りへと続く流れを切なく、熱く、表現してくださり、
淡々としているからこその、心の叫びが聞こえてくるようでした。
妹との会話の中でも穏やかな表面と、そして静謐な内面が感じられました。
冬沙様、ありがとうございました!
その風花が何よりも守りたかった存在である妹、深雪。
愛らしく、お兄ちゃんが大好きで、どこまでも無垢で純真な存在。
そんな彼女を、とても自然な可愛らしさと澄んだ透明感で演じてくださいました。
雪景色の中に咲いた一輪の小さな花のような清楚な少女を、
琥遥様ありがとうございました!
数千年のときを経る、現存する妖怪の中で最高位の姫夜羅。
声音も口調も存在感も、ほかの妖たちとは別格である必要がありました。
それらを説明するまでもなく見事に汲み取って演じてくださいました。
不気味な存在感がありながらもどこか優雅でしっとりと女性らしい大妖怪を、
宮口様ありがとうございました!
次回の更新は、来年です。
■奏で歌の積もる闇■
-雪解けを待つ長い冬に生きた兄妹-
すべての色をなくした、ただひたすらに静かな音のない里
どこまでも、深い雪に閉ざされた空間
進むべき道も光差す先も見えない不安
頼るべきモノは周りの大人ではなく、自らの力しかなかった
静かに、だが確実に内に燃える思い
そこに降り立つ、美しくもおぞましい、絶対的な力
病弱な妹を救うための力は、誠実な方法では手に入らなかった
ならば。ならば、自分のとるべき道は―――
一年のうち長い時を、雪によって閉ざされる冬の里
特に秀でたわけでもなく、ごく当たり前の力しか持たない少年術師
その少年の声を聞き届けたのは、一人の妖怪だった。
*出演キャスト*(敬称略)
風花(カザハナ): 冬沙悠
深雪(ミユキ): 琥遥ひより
姫夜羅(キヨラ): 宮口夕樹